
2月1日(土)、「男性が育児をしにくい社会を変えたい!」という想いを持って、パパをサポートする活動を始めたという池田浩久さんを講師にお迎えして、初めての「East Daddiesの集い」を開きました。
池田先生は1977年生。北九州出身。横浜市在住。4児の父。第1子から第3子まで一度ずつ育休を取得し、産後のパートナーを支えながら家事・育児にコミット。両祖父母が遠方のため、夫婦支え合いながら子育てし、2012年神奈川県内・横浜市を中心に自身の子育て経験を踏まえた『父親育児の楽しさを広める』活動を開始。2019年にパパライフサポート事業を始め、子育て中の父親だけでなく、パートナーが妊娠期の男性(いわゆるプレパパ)や、学生向け・企業向けに父親の家事育児を広める活動を本格的に行うようになったそうです。2022年NPO法人ファザーリング・ジャパン理事に就任し、多くの公的な役職でのお仕事のほか、多数の講演会を開いておられます。
今年の春にやっと、お子さん4人での合計13年間の保育園の送迎を卒業する…という方です。
https://papalife-support.amebaownd.com/
谷矢部東のパパさんたちのお悩みに、丁寧に答えてくださいました。

「集い」には谷矢部東のパパさん4名が集まり、まず初めに自己紹介。今まであまりつながりのなかったパパさん同士もいて、仕事のことや子育ての状況などを話しました。
その後、事前の参加者アンケートで寄せられていた、パパさんたちのお悩みや疑問について、池田先生は丁寧に一つずつ回答してくださいました。
「こどもがなかなかご飯を食べてくれない…」
・こどもの置かれている周囲の状況や生活リズムを考えながら、
無理に食べさせる等の「圧」になるようなことはしない
・家族が一緒「美味しいね!」と言いながら和やかに食事をする
「スマホはいつから持たせたらいいのか?」
・必要性を一緒に考えてルールを決めてから持たせる
・睡眠障害の原因にならないように健康を第一に考える
「こどもについ怒ってしまう…」
・叱ると怒るは違う。4歳まではどんなに怒っても無意味。
・命に関わる事柄の時には怖い顔を見せる
「子どもの自立と成長を促すにはどうしたら良い?」
・先回りせず自立させるには命の危険や見通しを伝え、「失敗しても大丈夫」と言えるか、子ども自身が考えられるような環境を作る
・保育園は安全を第一に考えているために、怪我をしたり失敗する機会が少なくなっている
そうした中、公園で遊んで自分自身で身体を動かすことは重要なチャンス
・遊びの本質は、アイデンティティを形づくるための「非認知機能」を養うこと。遊びを通じて、頭だけの知識ではないものが得られる
遊びを通じた様々な「力」の獲得は、パパさんたちの出番!

「どこか遠くに行かなくても、いつもの近所の公園で、あるいはちょっとしたキャンプ場でも、自然に触れあいながら身近な所で十分に遊ぶことはできます。子ども自身が自分で考えることがとても大切なのです。また絵本を一緒に読むだけでも、時間や空間を共有する得難い体験となります」とは池田先生。そして、特に大きく身体を使って遊ぶ時こそお父さんの出番であり、さらに地域に父親がいることで、子どもたちが安全に遊ぶ空間(セーフティーゾーン)も拡がります、とも話してくださいました。町ぐるみで集まったり、親同士が関係性を持っていることで、子ども達は安心して笑顔で遊ぶことができるそうです。
しかし、今、地域コミュニティには人がいなくなっています。子ども達が笑顔で遊べるように、大人同士が温かなつながりを持てるように進めるのも町内会の大きな役割ですね。
池田先生、とても大きな気づきをくださって、ありがとうございました!
講演の後は、ママや子どもたちも参加して総勢17名で「トリキ」で話し合いの続き。
初めは少し緊張していた子どもたちも、パパやママが笑顔で他の家族と話している姿を見ているうちに打ち解けて、最後にはみんなで手をつないで帰りました。次回を楽しみにしている子どもたちもいるみたいです。
また、集まろうね! そして、笑っているお父さんになろう!
コメントをお書きください
片岡 賢太郎 (金曜日, 14 2月 2025 12:24)
先日はありがとうございました。
ご参加いただいた皆さん、大変意識が高く、自分自身の自己啓発になるとともに、子育ての大切さについて改めて認識する良い機会となりました。
今の日本社会の閉塞感を打破するためには、子どもたちが自分で考えて行動する力が大切と思います。
池田先生やお父さん方からの知見を活かして、自らの子育てに活かすとともに、他の方々にも還元できればと思いました。
ありがとうございました。