谷矢部東は三方を低い丘に囲まれています。晴れた日にこうした丘に登ると、遥か西に富士山を眺められます。特に、空気の澄み切った冬の朝には真っ白に雪化粧をした姿を丹沢連峰とともに望むことができ、心まで澄み渡っていきます。
今回は、谷矢部東の近くの富士山スポット3か所をご紹介します。
1.おどりば橋のかなたに
矢部小学校と谷矢部池公園の間の道を通って、突き当りを右折して坂を登っていくと、しらゆり公園に抜ける尾根道に出ます。この尾根道を右方向に進み「おどりば橋」の陸橋を渡ってすぐの左手に「東原自治会館」という立看板があります。そして、看板の左後ろにふと目をやると、なんと富士山が!たくさんの電線の向こうなのですが、こんな所からこ大きく見えるなんてびっくりです。
この尾根道は長後街道と並行しており、かまくら道にも合流して行きます。しらゆり公園近くには「庚申塔」の発掘記念碑も立っていますから、古くから村の人達が行きかう生活道だったのかもしれません。往時の人たちも富士山を眺めながら毎日暮らしていたのか、と思うと不思議な気持ちになります。
今年は良いことがたくさんありますように!
2.街山八幡様の裏手から
八幡社の鎮守の森の裏手の道を、「上矢部ふれあいの樹林」に向けて登っていきます。ここはあまりきつい坂ではありませんので、ベビーカーや子どもでも登ることができると思います。「ふれあいの樹林」にはまっすぐに空へ伸びるきれいな竹林があり、ベンチも置いてあります。広くはありませんが、のんびりとしたお散歩ができます。竹林の間を透かして西の空を見ると、あら、富士山!あまり大きくはないのですが、富士と竹のコントラストに「日本」を感じます。
今度は登って来た道を戻り、八幡様の方とは反対側の左に曲がって住宅地に入って行きます。右手には何軒か住宅が並んでいるのですが、とあるお宅の駐車場の向こうを見ると、ここにも富士がくっきり。2021年のお正月にここで鈴木正雄さん(12班A)にお会いしたら「このあたりで一番大きな富士山が見えるのがここだよ」と教えてくださいました。この道をこのまま線路の方向に進むと、少し細い急斜面になりますので、注意して下ってくださいね。
3.ゼファーヒルズ横から失礼します
街山八幡社の階段下にある小トンネルを通り抜け、次の交差点を右に曲がり「上矢部坂本公園」の方向へ登って行くと、マンション「ゼファーヒルズトゥ横浜戸塚」が左手に見えてきます。見えたと思ったら、一番手前にある「自転車置場」から真っすぐ正面に視線を移してください。な、なんと!ここでも富士山がくっきり。ゼファーの先は谷でさえぎるものがないせいか、富士の裾野まで見ることができます。ゼファーヒルズの方は部屋からも良く見えるのかもしれませんね。
富士を見た後は「上矢部坂本公園」まで行くと、横浜新道を挟んで向かい側に八幡様も拝めます。昔、新道が八幡様の裏山を崩して通したことがひと目で理解できます。